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200804

喜び

― 追いかけて、ただ追いかけて
  すがりついてもなお
  追い越せなかった愛が終わる ―


無口で、男らしい貴方が流した涙の訳を
心の中、噛み締めている

あの日

五月雨に歓喜する紫陽花のように
初めて心、満たされた私の無情な幸福を


愛しくて、ただ愛しくて殺めてしまいそうだった貴方に
愛されていたんだと教えられた真実は
人生最大の私の快楽


― あれからずっと、この先もずっと
  私の幸せは続いている
  愛されていた、その真実だけで
  心は、いつも満たされている ―

君の仕上げたシナリオ

大丈夫だよ、と君は言った
平気だから、と泣き笑いした

それは、まるで三流映画
其処にいる間
吐いてしまいそうな、嫌悪感に
僕は黙って耐えていた

綺麗ごとで恋が終わらせられるなら
不条理な言葉にリボンをかけて
いくらでも君に捧げられる

強がるなよ、と抱きしめる事も

君が仕立てたドラマの中で
主人公にだってなれるだろう

あぁ、君が思うより
僕は、つまらない大人で
君以上に
修羅の痛みを経験している

悲劇のヒロインに成り下がる君を
愛しむ術はどこにもない

嗚咽に息もできないくらい
真実が僕を苦しめるなら
どんな痛みも受け入れたのに−

続いて行く

「さよなら」が何もかもを
失望させるわけじゃない

終わって行く事が
全てを失うことへと
繋がるわけじゃない

君を失うことで
過ごした時間や記憶まで
無駄にしたくない

さよならが
希望や夢を打ち砕いても
生きることを諦めたくない


ねぇ、


本当は怖くて怖くて
たまらないけど

もう一度、逢いたいから
愛されてたんだって思いたいから

さよならで
何もかもを終わらせない

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ただ泣きたくて

時々、無性に泣きたくなる
ただ、ただ泣きたくてたまらない

失したものが恋しくて

別れた人に逢いたくて

過ぎた時間が悔しくて


どうしてこんなに無力なんだろう― …


泣きたくて泣きたくて泣けなくて
今日も、同じ一日が過ぎて行く

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