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200801

変わり続けるもの

出来損いの陳腐なドラマみたいに
僕の過去は、少しずつ変化して行く

あの日、君に言われた言葉も
あの時、起こった真実も
都合よく、塗り替えられている


だってそうだろう
君が僕の知らない顔をするなんて
君が僕を捨てるなんて −


とてつもなく大きな
     「間違い」と言う箱の中

僕達の過去は、優しく微笑んでいる
もう一度、出逢える日がきたら
また、始められるんだって

居心地のいいドラマに仕上がっている

あの日の風景

あの日見た景色の中、隣にいた罪人は

冷えきった私の手を
自分のポケットに押込んで
肩を抱いた

どうしようもなく
愛しくてたまらないと言いながら
何度も何度も謝った




それは  聖夜に  24時間  足りない夜



嘆くばかりの愛しい罪人は

出来る限りの形を残そうと

いくつも罪を重ねている

それを止めない私のほうが重罪なんだと

姿を見せないウミネコが啼く


凶器

聞こえないはずの音がする
ガラガラと音を立て
崩れ行く爆音
耳を衝く激しさに
もう何も聞こえない


暗闇から差し込む真っ白な光


希望なのかと目を開き
手を差し出せば
振り払われて もう動けない



やがて
「さよなら」の文字に殴られ
記憶を失し


果て行く魂

終わらない夜

どこまでも広がる闇は
孤独ばかりを助長するから
僕は疲れた身体を横たえることなく
眠ることを避けている



静寂な夜が怖くてたまらない



どんな言葉も届かない
優しさなんてアルコールよりもたちが悪い
どれだけあがいてみても
貴方はいない
貴方でなければ



夜は越せない

愛に囚われて

出来る限り武装して誰かを傷付けながら生きてきたんだ

守れるものは、この身体一つだけだったし
愛し方なんて知らなかった

くだらないテレビと 冷たいおかずをテーブルに
握り締めた、お金と冷たい夜が日常だった



そう、君に出逢うまで、ずっと独りだった



誰かを愛すること、守りたいものって
こんなにも人を無防備にする

傷つけないよう、嫌われないよう、離れないよう
誰かに依存することがこんなにも哀しいなんて



そう、君に出逢うまで、知らなかった



孤独と言う名の自由は今、幸福と言う名の鎖に変わる

WAR

体一つしか守れなかった

それだけで精一杯だった

手放す以外に、道はなく


そして


戦いの勝者は見えていた。



背負ってきた重い罪は この先も償えない。

ごめんね、なんて軽々しく言えるわけもなく

罪の意識に苛まれ 生きながらえるほかはない

そう、どんな言い訳も

事実の前では太刀打ちできないのだから



愛してる、愛してる、愛してる・・・・・・・



どうか、あの原石に幸せを−

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願い

守り通せなかった
この体以外 何も守れなかった
小さな小さな その原石は、どれほど傷付いただろう


磨いてあげることも
傍に置いてあげることもできず、どんな風に 形を変えただろう


いつか、いつの日か

捨てたわけじゃない

と、誰かが教えてくれるだろうか


一番 きれいに輝く時を知らないまま
背負った罪意識が放たれる時はくるのだろうか


体一つしか守れなかった
これが精一杯だった


どうか あの原石に幸せを−

敵わない

愛を語るには、あまりにも言葉足らずで

心を動かすには、情けないほど不器用で

今の僕は小さな石さえ動かせない


君を揺さぶる琴線が
誰かの他愛無い言葉なら
100の想いを並べても
僕の言葉は届かない


優しさは、ありきたりで

存在は、あまりにも、ありふれていて

僕に出来る事なんて何にもない



どれほどの想いも、愛しさも
誰かの「存在」には
到底、敵わないのだから

待っている

人ごみの中

探しているのは「遠い記憶」

あがいてみたところで

戻れないと、わかっている


だから、いつもの場所で

いつものように

愛しい記憶を待っている


わずかな時間、其処に止まることで

私らしく、生きながらえている

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密む三日月

凍える夜の静寂の中
明かりも温もりもない
この部屋の息は白く

閉じた目から
あふれだすのは あの日
二人、はしゃいだ夏



あと幾つ季節を繰り返し
幾夜 眠れない時を過ごせば
記憶は過去へと流れ行く?


明けて行く空
見上げた窓に
消え入りそうな遙か三日月
君は何も教えてくれない


最後の夏 最愛の人
墓地まで引きずって逝く想いを今
空に託し

臆病な夜を越える

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