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200711
翼
- 2007-11-30 (Fri)
- -短編千話-
どんな音も聞き逃さないよう
テレビも目覚まし時計もない部屋で
誰もが寝静まった真夜中
明かりを消した暗闇で
布団にくるまっている
それが、私に理解できる「幸せ」
見かねた誰かが
逃げない理由を訊ねてくる
逃げる手順を教えてくれる
まるで、お偉い政治家みたいに
私を見下し助言する
逃げ出す術なら知っている
逃げ出すだけなら
人間じゃなくてもできるでしょう
逃げ出して、自由になるまで
起こり得る困難を、お偉い貴方が
守ってくれる?
それほどまでに語り叩くなら
貴方は、それを招いてくれるの?
やがて人は、口を噤む
人は信念だけじゃ生きて行けない
「例え」だけでは行動できない
「どうにでもなる」だなんて
無責任にも、ほどがある
口先だけの、ウンチクなんて吐き気がする
暗闇に潜み「幸せ」だという私が
何を考えているのかなんて
誰も知らなくていい
誰も救えないのなら、誰に話す必要もない
静かに…
静かに息を潜め、その時を待っている
テレビも目覚まし時計もない部屋で
誰もが寝静まった真夜中
明かりを消した暗闇で
布団にくるまっている
それが、私に理解できる「幸せ」
見かねた誰かが
逃げない理由を訊ねてくる
逃げる手順を教えてくれる
まるで、お偉い政治家みたいに
私を見下し助言する
逃げ出す術なら知っている
逃げ出すだけなら
人間じゃなくてもできるでしょう
逃げ出して、自由になるまで
起こり得る困難を、お偉い貴方が
守ってくれる?
それほどまでに語り叩くなら
貴方は、それを招いてくれるの?
やがて人は、口を噤む
人は信念だけじゃ生きて行けない
「例え」だけでは行動できない
「どうにでもなる」だなんて
無責任にも、ほどがある
口先だけの、ウンチクなんて吐き気がする
暗闇に潜み「幸せ」だという私が
何を考えているのかなんて
誰も知らなくていい
誰も救えないのなら、誰に話す必要もない
静かに…
静かに息を潜め、その時を待っている
空は遠く
- 2007-11-25 (Sun)
- -花鳥風月-
「忘れるな」と天が忠告するように
時折見る夢に
君の声は、届かない
あどけない笑顔と変わらぬ姿
愛しさを、こらえきれず求める僕を
さえぎるように夢は途切れる
僕は、いつも泣いている
大声で、人目も気にせず
決して泣かない現実を責めるよう
夜の明けきらない空は遠く
忘れてなどいない
忘れられるわけがない
泣かないのは、泣けないだけだ
天は何も、わかっちゃいない
時折見る夢に
君の声は、届かない
あどけない笑顔と変わらぬ姿
愛しさを、こらえきれず求める僕を
さえぎるように夢は途切れる
僕は、いつも泣いている
大声で、人目も気にせず
決して泣かない現実を責めるよう
夜の明けきらない空は遠く
忘れてなどいない
忘れられるわけがない
泣かないのは、泣けないだけだ
天は何も、わかっちゃいない
何十年先
- 2007-11-20 (Tue)
- -花鳥風月-
春の風に後押しされるよう
夏の日差しを受け
秋の空に泣き濡れて
凍える冬を抱きしめた
そして
時代が大きく変わる
その瞬間を目撃した、あの日
永遠の愛を誓ったよね
幾月、幾年過ぎ
変わり行く時にも
私達、傍観者は忘れない
その価値を
遥か遠く
杖つく頃、きっと感謝する
夏の日差しを受け
秋の空に泣き濡れて
凍える冬を抱きしめた
そして
時代が大きく変わる
その瞬間を目撃した、あの日
永遠の愛を誓ったよね
幾月、幾年過ぎ
変わり行く時にも
私達、傍観者は忘れない
その価値を
遥か遠く
杖つく頃、きっと感謝する
僕らの居場所
- 2007-11-17 (Sat)
- -花鳥風月-
高圧電線の柵の穴をぬけ
生い茂った草むらの先に
小さな防波堤
其処に立つ
立ち入り禁止の看板は
誰も近づかない
僕らだけのの秘密基地
愛の言葉なんてなくても
二人、そこにいることが
何よりも確かな証だった
生い茂った草むらの先に
小さな防波堤
其処に立つ
立ち入り禁止の看板は
誰も近づかない
僕らだけのの秘密基地
愛の言葉なんてなくても
二人、そこにいることが
何よりも確かな証だった
代償
- 2007-11-08 (Thu)
- -短編千話-
ありがとう、だなんて言わないし ごめんね、なんて謝ったりしない
まるで何にもなかったかのように きれいに終わらせようだなんて
都合のいい話だわ
背中のアザも、その胸も、その髪も
全部あたしは知っているのよ
せめて最後ぐらいは、なんて
あたしを、従順な他の女と一緒にしないで
さよなら、さえも言わないけれど現実だから受け入れてあげる。
問い詰め詰寄り、憎まれ口たたいて別れてあげる。
嫌われたって、いらない噂を立てられたって構わない
あんたの記憶に残るんなら、どんな悪態もついてあげる
だからねえ、
どうか、あたしを忘れないで
まるで何にもなかったかのように きれいに終わらせようだなんて
都合のいい話だわ
背中のアザも、その胸も、その髪も
全部あたしは知っているのよ
せめて最後ぐらいは、なんて
あたしを、従順な他の女と一緒にしないで
さよなら、さえも言わないけれど現実だから受け入れてあげる。
問い詰め詰寄り、憎まれ口たたいて別れてあげる。
嫌われたって、いらない噂を立てられたって構わない
あんたの記憶に残るんなら、どんな悪態もついてあげる
だからねえ、
どうか、あたしを忘れないで
街
- 2007-11-01 (Thu)
- -花鳥風月-
黄金色した工場街の景色の中
あたしは育ち
行き交う人々の溜息と
不規則な機械音の中
ただ1度きりの恋をした
―懐かしい匂い
夕闇に佇み
時をかける―
黄金色した空の下
もう貴方はいない
だけど
あたしはまだ、ここにいる
あたしは育ち
行き交う人々の溜息と
不規則な機械音の中
ただ1度きりの恋をした
―懐かしい匂い
夕闇に佇み
時をかける―
黄金色した空の下
もう貴方はいない
だけど
あたしはまだ、ここにいる
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