Home > 200708

200708

時を止める手

聞かせてよ、その嘘が何を生むのか
教えてよ、何を守ろうとしているのか

   夕闇が迫る
     孤独を連れて迷いを笑う

そうだね−…
幸せと呼べなくなった恋を続けて行けるほど
利口な女には、なれないから

   どんな言葉でも構わない
         その答えを待って

この手で、二人の時を止める


鍵っ子

生きて行くことが、簡単じゃないことなんて
幼い頃から知っていたし
夜毎、聞こえる言い争いにはウンザリしていた。



静かな朝、その言い争いが、二度と聞こえないことを
教えられたけど、涙なんて出なかった。



だけど



首にぶら下がった「鍵」は以外と重くて
部屋中の明かりを灯し、眠る毎日。
寂しいだなんて言ったことはないし
恨んでみても、どうにもならないと悟っていた。



やがて



大人になった私に父は言う
「育てた、なんておこがましい。共に生きた」と。


私は知らなくていいことを沢山、経験してきた。
そして知らないことが、沢山あった。
だけど今、そんなことは、どうでもいい。
共に生きた、としか言えない父に私は



「共に生きてくれて、ありがとう」と呟いた。


価値


何かに追い立てられているわけでもなく

何かを求めているわけでもない

ただ

「忙しい」という言い訳で大事な「何か」を

見失いたくないだけなんだ

愛ゆえに

もう我儘言わないから。
ちゃんと、貴方好みの女になるよ。
ミジメでも何でもいいの。
お願い、私のもとに帰ってきて、傍にいてよ。


泣きながら、すがりつく目は、命さえも請うようで
僕は、まるで人殺しでもしているかのようだ。


恋愛はいつだって自己中心に動いている。
自分がミジメで、情けなくても、傍にいたいから戻ってこいと、すがりつく。

戻った僕は、罪悪感を持って、好きでもない相手と
重く長い時間を過ごす結果になるけれど、そんな僕の苦しみは
傍にいたいと思う、自分の気持ちに精一杯で理解できない。

引き伸ばしたところで生まれるものは何だろう。
苦痛と孤独を味わうだけで、心は二度と戻らないのに

起こりえる奇跡を君は待っているのか。
だけど、僕は戻らない。

奇跡は起こらない。

新しい恋をしているわけじゃない。
嫌いになったわけでもない。
だから僕は、責められるんだ。
罪人のように。

なぜなんだろう。
愛せない、と言うのは理不尽な感情として受け止められ
ただの我儘な子供のように、誰にも理解されない。

頭が割れそうだ。


夏の火遊び

いつまでも続くだなんて思ってなかったけど
こんなに早く終わるとも思わなかった。

夏の日差しは、重ねる罪を麻痺させてゆくの?
貴方は笑いながら、また別の人へと微笑むの?

夏の火遊びを見抜けなかったのは私のセイで
火傷を負わせたのは貴方のセイ。

大人になりたい
寂しさに耐える心が欲しい

もう二度と、傷つかないように−

Home > 200708

Recent Comments
Recent Trackback
Search
Meta
Feeds

Page Top