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僕らの時代


見上げた空も遠く、鈴虫の鳴く夕闇に

酷く滑稽だった時代の終わりを僕らは知る

  赤茶けた髪に
  背負わせたままの驕りに酔い
  一人で生きてきたような唾を吐き
  辛いのは自分だけだと荒ぶれていた

いつか・・・

背負うものに押しつぶされそうな流れの中

過ぎ行く時の経過と共に僕らは教わる


終焉だよと閉じた幕の向こうにあった

         幸せと自由の本当の意味を ―

オリオン


二人を見下ろすオリオンが
明日訪れる絶望を
よそ行き顔で告知していた

どう生きればよかったのか

選択の範囲は蛙のように
見渡す景色はフェンスに囲まれ

溜息の余裕さえなく傷ついていた

過ぎ去りし日々と
幼き少女を
大人の私が抱きしめている

恐れるものさえ失くし
生きながらえる、今この瞬間も
少女時代を称え糧に

やがて訪れる冬を待ち
オリオンに向かい嘲笑う

背徳


怯え光を拒みながら
触れ合う真実だけをを求め

扉の向こうにある現実や
そこに待つ人がいる事など
蔑ろにし愛を語った

許されないのは
行為そのものじゃなく

生きることに
目を背けた自分自身

夏の記憶

緩やかな風を受けて知る夏の終わり
火傷の痛みも消えないまま
海岸線を素通りしている


私だけだった
私だけが火傷した


事実は受け入れている
秋の空を眺めている

いつかは傷も癒えるけれど
痛みを知った夏は消えない

風が凍える季節になっても ・・・

繰り返す夢

求めていた幸せな毎日を暮らしているのに

何度も何度も夢を見て
その度ごとに泣きたくて

夢は繰り返す
あなただけを思い出す



大切なものを置き去りにしたまんま
何かが一つ足りないような
そんな気がして

幸せであればあるほど




いつも心は其処へ還る

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