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孤独な人の言葉

どうして平気だなんて言い切れてしまうのだろう。
ヘラヘラと笑う強さは、どこから来るのだろう。

なにもわかりもしないで、と思っているくせに
本音を隠そうとするのは、どうしてなんだろう。
人間は所詮、五感だけが真実だと言うのに
行動だけで、何を悟らせるつもりなんだろう。


…あぁ、そうか。


見透かされることに抵抗はないけれど
吐き出すことには躊躇するんだ。

弱さを見せることって、本当に勇気がいる。
それだけの人間なんだって認めてしまうようで怖くなる。

まさに自信のなさの象徴だ。

本当は、心の弱さを、わかって欲しい以上に
心の内を見せたくないんだ。
作り上げた人格という仮面をかぶって
いい子、いい子でいたいんだ。


代償は、孤独。


どんな重い荷物も、どんな痛みも 受け入れていかなきゃいけない。
平気だよって、ヘラヘラ笑って
耐え忍び、過ごして行かなきゃいけない。


だけど、わかった。


どれほど重い荷物を背負っても
どんな孤独に襲われようと
真実を曝け出すくらいなら、心の奥を見せるくらいなら


死ぬまで孤独でいい。

病気

人は失ったものが、あまりにも大きいと
それを事実だと認めなくなるんだと偉い学者が話していた。
だけどそれを言葉にすれば、現実逃避、という
簡単な言葉にしか出来なくて

だけどそれは少し違う。
でも…うまく説明できないんだ。

僕は此処で、その事実を認めて生きている。
後悔しながら、何度も振り返りながら
そうだ、わかっているんだ。

なのに、どうしてなんだろう。
また逢えるような気がするんだ
もう一度、この手に戻ってくるような気がするんだ


と り あ え ず 生 き て い れ ば ・ ・ ・


僕なら、わかっているから大丈夫だ
現実逃避だなんてしてないし
失ってしまったものが何なのか、ちゃんとわかっている

大丈夫
生きていれば、また、この手に取り戻せるんだ―・・・

届かない手紙

いつか貴方が言ってくれた
夢の話を、私は、ずっと覚えているよ



過ぎた時間は夢咲かせ
継続の苦悩を背中に背負い
小さな命を守りながら
遠く生きている事を


そして同時に


私の噂を貴方は聞いて
何があったんだと、驚いていたと
風の便りで聞きました


きっと…


話せば長い話でしょう
二人、逢えない時間の重さを
簡単な言葉で説明できない



ねぇ貴方
いつか二人、歳を取り
囚われるものなど何もない
杖をつくような時代がきたら
ゆっくり、お茶でも飲みながら
思い出話、しましょうね




だから−
どうか、どうか生きていて

X'MAS

街で…
テレビで…

クリスマスソングが流れ始めて
今年も冬が来たんだと教えられる

あらゆる場所で賑わう聖夜は
幸せそうな恋人達や家族を映し



私は今年も肩を落とす



戦いと餓えに
命を永らえながら
生きる国など
存在しない「お祭りの日」が
毎年のように繰り返される事に



心が痛くて病みそうになる



世界一
豊かな島に生まれ
今年も
同じように、この日を
笑いながら過ごす自分自身を



罪人のように

どんな音も聞き逃さないよう
テレビも目覚まし時計もない部屋で
誰もが寝静まった真夜中
明かりを消した暗闇で
布団にくるまっている
それが、私に理解できる「幸せ」




見かねた誰かが
逃げない理由を訊ねてくる
逃げる手順を教えてくれる
まるで、お偉い政治家みたいに
私を見下し助言する




逃げ出す術なら知っている
逃げ出すだけなら
人間じゃなくてもできるでしょう
逃げ出して、自由になるまで
起こり得る困難を、お偉い貴方が
守ってくれる?
それほどまでに語り叩くなら
貴方は、それを招いてくれるの?




やがて人は、口を噤む




人は信念だけじゃ生きて行けない
「例え」だけでは行動できない
「どうにでもなる」だなんて
無責任にも、ほどがある
口先だけの、ウンチクなんて吐き気がする




暗闇に潜み「幸せ」だという私が
何を考えているのかなんて
誰も知らなくていい
誰も救えないのなら、誰に話す必要もない




静かに…
静かに息を潜め、その時を待っている

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