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彼女の世界観が、たまらなく好き

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夏の終わりと











蝉時雨 包まれし草いきれ
大人になりきれない二人を
夏だけが追い立てた

夕立に笑い花火に泣いた
波と潮に悟られて知る時の経過

やがて、ひぐらし
恋が終わる




Page Photo by 戦場に猫

テーマ : 短歌 - ジャンル : 小説・文学

不器用な愛

揺り籠をゆらす手のように
守られていた

焼けた肌に滲む汗が
「愛している」と囁いていた


泣くことを教えられ
流した涙が「愛している」と
繰り返していた


いつも二人、不器用だったね


空け行く空を 眺めながら
欲張りな愛が加速して行く
欲しくて欲しくて見失う理性


欲しかったのは時間
足りないのも時間


抑えきれない感情に
すれ違う時が狂わせて行く歯車は
愛しているも、さよならも
ありがとうも、ごめんね、もなく

静かに


    静かに


       終わりを告げる

テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

それからの日々

     貴方が心配するようなことなど何もないわ
     だって私は生きている
     笑っているし食べている

     脈打つ鼓動は正常に動き
     明け行く空に繰り返す日々

     貴方が心配するようなことなど何もないから
     慰めも自惚れも捨ててちょうだい

     データなら全て消したわ
     音も写真もアドレスさえも

     あの日、貴方が言った「君は強い子だから」
     私は今日も実践している

     心配しないで、哀れまないで
     探さないで、どうか忘れて

     貴方のことなど
     探さないし、もう逢わない、忘れない





Page Photo by azure++

テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

寝不足

泣きたくなる夜を泣かずに越えたら
孤独な朝は眠気で紛れる

いつもいつも、どんな毎日も
寝不足くらいで丁度いい

痛みも寂しさも、なにもなかったように眠れるのなら

お金も仕事も友達も
満たされないくらいで丁度いい

誰かの面影だけを追わずにすむのなら
満たされなくていい

繰り返すように生きている
埋められない大きな穴を
ヘドロを重ねた低質で補い生きている


そして今日も、寝不足に揺らぐ、幸福な私の一日が始まる

テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

汚れた楽園

コンビナートが反射する海岸線には
消えない白煙が空を仰ぎ
暗闇の中
上へ上と立ち上って行く

俯いた海に映し出される光からは
澱んだ灰色の水と潮の匂い

    ― いつまでも響く機械音 ―

熱も冷めぬ夏の真夜中
「幸せになろう」と繰り返しながら
二人の未来を願い続けた
あの場所は
絶望的に美しい汚れた楽園

PS....


テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

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